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武力で平和は守れない ―止めろ!自衛隊の南スーダン派遣―

 2016年11月20日、自衛隊が第1陣として南スーダン国際平和維持活動(PKO)に参加するため派遣された。隊員を見送る家族の姿の一部がテレビニュースなどで放映された。日の丸の旗が揺れ、涙ぐんでいる家族の姿。別れを惜しんで隊員と抱き合う家族の映像は、第2次世界大戦中、赤紙で徴兵された兵士を見送る家族の姿と同じだ。自衛隊は12月中旬から新たな任務(駆けつけ警護)をもってPKOに参加することになる。ついにここまで来てしまった。日本は同じ過ちに大きく一歩を踏み出したというしかない。
 国際平和維持活動(PKO)協力法は1992年に成立した。当時の野党は牛歩戦術など国会で出来うる戦術を行使し、最後には議員辞職届を提出し衆議院を解散に追い込もうと徹底抗戦した。私たちも反対の声を上げ続けた。しかし、1992年6月に成立し、同年9月に自衛隊が初めて海外(カンボジア)に派遣された。PKO法では5原則が定められている。1)紛争当事者間の停戦合意 2)紛争当事者による参加同意 3)中立的な立場の厳守 4)以上が満たされなくなれば即時撤退 5)武器使用は要員の生命保護など必要最小限とする。今日まで派遣された自衛隊員たちは様々な危険な目に遭遇してきたと思う。2004年のイラク特措法を巡る国会論戦で小泉首相が「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域である」と答弁したことを思い出す。まさに詭弁としか言いようがないが、結果的には、今日まで自衛隊は武力の行使を行わず、殺すことも殺されることもなかった。
 しかし昨年強行された安保関連法により、今回の自衛隊には「駆けつけ警護」という任務が与えられた。「駆けつけ警護」という言葉は軍事行動をごまかすために使われる日本語だと思うが、国連職員などが暴徒に襲われた場合に武器を使用して警護するということだという。その訓練の一部が公開されていたが、警護と言っても安全だという国民向けの訓練であることは明白だろう。
 稲田防衛大臣は、派遣に先立ち南スーダンの首都「ジュバ」に数時間視察に行き、ジュバは安全だと言い切った。PKO派遣5原則が守られるというのだ。しかし、事実として政府軍と反政府軍による戦闘行為が行われて死傷者が出ているとの報道がなされている。「ジュバ」の周辺は治安が悪いと報道されている。政府は自衛隊に武器を持たせ南スーダンに行くことに意義を見出そうとしている。
 安倍首相はこれまで黒を白と言い続けてきた。南スーダンへの自衛隊派遣も同様だ。危険な地域を安全だと言い張る。言葉でごまかそうとしている。南スーダンへのPKO派遣で自衛隊員が殺されないと言い切ることはできない。平和憲法の解釈改憲で、殺し殺される事態が起こればどうするのだ。その時、安倍首相に「だから本格的な自衛軍を派遣しなければならない」と憲法改正に舵を切らせてはならない。PKO派遣の中止を、南スーダンからの帰還を求め続けることが私たちの使命だろう。

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