記事一覧

カリフォルニア見聞記(アメリカの社会と労働者事情)(1)

カリフォルニアの物価と最賃事情

3月8日から16日までカリフォルニアに行ってきました!春闘学習会や、たたかう仲間の集会や執行委員会など全部すっぽかしての楽しい旅行。うしろめたさから書記長の原稿要請を断る勇気もなく、つたない文章、ご容赦ください。

以前カリフォルニアに住んでいたこともあり、私にとっては懐かしい土地を訪ね、「友達に会う」のが今回の目的でした。ロサンゼルス、サンフランシスコ、オークランド、サクラメント、デービスを駆け足で回ってきました。海外に出るのは7年ぶり。アメリカについての報道はそこそこフォローしていたつもりでしたが、現地に来てみないとわからなかったこともたくさんあり、随分変わったなあ、と感じることも。そんな中からいくつか話題を拾ってご紹介したいと思います。


まず今回は食べ物の話。食費がかかるのにびっくりしました。高級レストランでもないのに、ランチが15ドル程度、日本円で1500~1600円かかってしまうのです。ちなみに以下の写真はロサンゼルスで食べたランチ。


IMG_20180306_125442.jpg 


IMG_20180307_115541.jpg 


上は、The Getty Centerというロサンゼルスで有名な美術館のカフェで食べたランチ。黒っぽいのがチキンとクルミのサンドイッチ、それとトマトのスープとコーヒーで税込み15ドル程度。セルフサービスのごく庶民的なカフェでした。下は、ロサンゼルスのダウンタウンにあるGrand Central Market内のフィリピン食堂の丼です。ご飯の上に乗ってるのは、しっとりと焼き上げたスペアリブと目玉焼き、それと野菜がちょこっと。税込みで15ドル近くしました。ここも、カウンター席でさっさと食べる、という駅そばみたいな雰囲気のお店で、食器も発泡スチロールだし、おいしかったけれど、こんな庶民的な食事に1500円は高すぎでしょう。ちなみに初日のランチは、こじゃれたベーカリーでハンバーガーを食べたのですが、チップを入れると20ドルを超えてしまいました。カリフォルニアの物価、恐るべしです。

さて、組合員の皆さまの中には、アメリカの労働組合と市民団体が協働して繰り広げるFight for 15について聞いたことのある方もいらっしゃると思います。最低賃金を時間給で15ドルにすることを目指す全国規模の闘いです。時給1500円以上、さすがアメリカの労組はすごい、と単純に思っていましたが、この物価では時給15ドルは全然高くないことを知りました。ロサンゼルスの最低賃金は、現在12ドル(従業員26名以上の企業の場合。これより小さい企業では10.5ドル)。ちなみに主要都市の生活費を見積もるサイト(www.expatistan.com)によると、ロサンゼルスのビジネス街でのランチは16ドル、ファーストフードだと8ドル、となっていました。このサイトによれば、ロサンゼルスの普通の住宅地で、広さ45平方メートルのワンルームマンションを借りると、月々の家賃は1,457ドル(15~16万円)。サンフランシスコだと2,668ドル(28~29万円くらい)だそう。サンフランシスコの最低賃金はロサンゼルスより高い14ドルですが、それでも生活費の方が上回ります。最賃が生活できる賃金とはほど遠いレベルであることは、日本もアメリカも同じ、と思い知りました。

さて、上記のチキンサンドのランチを食べたThe Getty Centerは、眺望の良い山の上に作られたアメリカ有数の美術館で、超有名な数々の美術品を有し、とても見ごたえがありました。ところが入館料はタダ。こういうところに、アメリカの懐の深さやアメリカ人の文化・芸術への想いが見て取れる、と私は思うのです。アメリカに住んでいて嫌なこともありましたが、私がアメリカっていいなあ、アメリカ人っていいなあ、と思えることの一つです。

そんなアメリカを少しずつご紹介できたら、と思います。

(武庫川ユニオン機関紙4月号より掲載)



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント