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民主主義を取り戻す年にしよう(2019年 年頭にあたって)

 あけましておめでとうございます。
 武庫川ユニオンにとって、昨年2018年は大きな節目の年でした。武庫川ユニオンが結成されたのは1988年5月ですから、30周年という年でした。どんな組織でも、その発展には浮き沈みがあります。私は、結成の準備から関わってきましたので、その歩みを体験してきました。1995年の阪神大震災後のホットラインと被災労働者ユニオンの闘い。その後、兵庫県下へユニオン運動が広がり、1998年3月のひょうごユニオンの結成と共闘運動の前進。2007年から2009年の尼崎市役所の住民票入力業務に従事する労働者の直接雇用を求める闘いでは、市役所隣の橘公園でテントに籠城し、40日に及ぶストライキを実施。リーマンショックによる派遣労働者の解雇攻撃では、外国人労働者を中心とした闘いなどで反撃してきました。

 結成15周年、20周年はそうした武庫川ユニオンの闘いが前進している時期でした。20周年当時は、一年間で250人11分会が結成されるなど躍進の時期で、1000人のユニオンを目標として掲げました。ひょっとしたら、1000人のユニオンを実現し、労働運動にも影響力を発揮できるのではないかと期待を抱いた時期もありました。
 しかし20周年後の10年は、武庫川ユニオンの停滞期だったと言わざるを得ません。その象徴的な出来事が、労働福祉会館、労働センター廃止反対闘争の敗北でした。労働福祉会館は尼崎の労働運動の拠点であり、労働センターにはユニオンの事務所もありました。もちろん黙って敗北したわけではなく、精一杯の反撃はしました。しかし、大きく共感を広げるだけの運動を作り上げることには結果として失敗したのです。私たちの活動の拠点が踏みつぶされた敗北感は大きいものがありました。今は土地が売り払われ、マンションが建設されています。この敗北から立ち直るにはやはり時間が必要でした。とはいえその間も、重里学園や親和福祉会の闘いなど成果もあげてきました。今は阪神出屋敷駅前のリベル3Fに事務所を構え、日本で一番駅に近いユニオンを売りに活動を進めています。
 結成30周年を祝う集いの開催には躊躇がありましたが、2017年8月の30回定期大会で記念事業を決定し、記念誌(簡略版)、DVDの製作、沖縄訪問を実施しました。30周年を祝う集いは、エーリックというはじめての場所で、会場が広すぎるのではないか、と心配もしました。しかし当日は、台風の直撃の中、祝う集いには組合員、来賓を合わせ170人が集い、改めて30年の歩みを振り返り、少し失いかけていた自信を取り戻すことができました。
 さらに昨年は、7月から新しい専従者を迎えることになりました。ひょうごユニオンで専従者の維持が厳しくなったことの結果でもありましたが、当面する専従後継者問題が解決したことは大きな出来事です。今後は塚原さんを中心に活動を進め、財政力をつけ、30代の担い手をつくりたいものです。当面は上山委員長と私はボランティアとして武庫川ユニオン30年の歩みを引き継いで行きます。


 さて、日本社会に目を向けると2018年は歴史に残る酷い一年でした。働き方改革関連法の成立はひどいものでした。改革とは政権側が言っていることで、この法律はおよそまともなものではありません。世界の労働者がいのちをかけて闘いとってきた8時間労働制度が改革という名で否定されたのです。労働組合が絶対に許してはならない労働法制の改悪に、抵抗らしい抵抗も組織できず許してしまった事実は深刻です。森友問題での公文書の改ざん問題では、自死者も出してしまいました。それでも、誰一人責任をとりません。自衛隊の記録文書の破棄など、政権の信じられない犯罪は数え上げればきりがありません。この国の民主主義は破壊されました。
 沖縄での出来事は信じられません。知事選挙での玉城デニーさんの圧勝で、沖縄県民の意思は明らかにされたのです。4年前の翁長さん勝利や、衆・参議院の国政選挙で、民意はあきらかです。ねばり強い座り込みは5300日を超えています。こんな闘いが世界であるでしょうか。それにも関わらず、政府は辺野古の海に土砂の投入を始めてしまいました。2月に県民投票を行うことが決まっているのに、辺野古への土砂投入工事を止めません。県民投票条例は、沖縄県議会で可決したものです。市町村は条例によって投票事務をしなければいけないはずです。ところが宜野湾市や宮古島市など市議会で県民投票の予算を否決し、市長も行わないと宣言しているそうです。政府からの圧力が加わっていると思わざるをえません。県民・市民が投票する権利を奪うことなど、許されるはずがありません。安倍政権は、何でも力でねじ伏せることができると考えているのでしょうか。
 玉城デニー知事は辺野古の座り込み現場に行き、一緒に座り込み行動に参加しアピールしています。素晴らしい知事だと思います。沖縄県民ととともに行動する知事を選んだ沖縄県の人たち、5300日を優に超える座り込み行動。ここに希望が見えます。
 安倍首相は憲法改悪に異様な執念をもち、何がなんでも改憲を実現しようとしています。日本の未来がかかっています。今ならまだ間に合います。力を集中するときです。今度は私たちが、国民主権・地方自治を否定する安倍政権に明確な答えを出す時です。4月の地方選挙、7月の参議院選挙で市民と野党の共同行動を実現させ、護憲の参議院議員を3分の1以上に増やすことが出来れば、憲法改正への安倍首相の野望を止めることができます。


 私たち武庫川ユニオンは職場でもっと多くの働く仲間と語り合い、未だユニオンを知らない仲間と一緒に権利の確立と改憲反対の闘いを進めていきましょう。
 私たちは地域の労働組合、労働者との共闘運動を一層強めます。10月には、コミュニティ・ユニオンの全国交流集会が姫路で開催されます。ユニオン運動を兵庫県下に、そして全国に広げること、労働者の運動を取り戻すこと、を目指し、組合員のみなさんの奮闘に心より期待します。

書記長 小西純一郎


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